ジーンズファクトリー40周年企画
ミロコマチコ ライブペインティング

2023年4月で創業40周年を迎えたジーンズファクトリー。
6月3日(土)、ジーンズファクトリー卸団地本店では高知県立美術館とコラボ企画として“ミロコマチコ × 園部 信教 ライブペインティング”イベントを開催いたしました。

園部 信教 さんの演奏・歌をバックに1.8mx4.5mの巨大なキャンパスにミロコさんによって描かれるペイントアートは、1時間30分に渡ってのパフォーマンス。朝から夜、海中から陸地、魚から巨大な生き物へと刻一刻と移り変わる様は決して見飽きることはなく、ミロコさんの頭の中を覗き見ているような、幻想的で不思議な空間となりました。

ミロコマチコさんへのインタビューと、今回のライブペインティング様子を動画と共に纏めましたので、ぜひその空気感をご体感くださいませ。

ミロコマチコさん スペシャルインタビュー

── 素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました。今回、ミロコさんのパフォーマンスだけでなく、園部さんの演奏、歩屋さんにも出店して頂き非常に良い雰囲気のイベントになったと思います。当日は楽しんで頂けましたか?

はい、とても楽しかったです!

── 園部さんの演奏をバックでのパフォーマンスはいかがでしたか?鍵盤や石の音、歌が場面場面で切り替わり、観覧側も一つの映像作品を見ているような気分でした。

前日までの嵐に、爽やかな風を運んできてくれたような演奏でした。園部さんの音は会場全体を優しく包み込んで、私も穏やかな気持ちで描いていました。

── LIVE中にも作品は様々なモチーフや風景に変化し、見る側も驚いたり、考えさせられたと思います。作品のテーマはありますか?

はじめからテーマを決めることはありません。音楽や空気から感じ取ったもの、高知へ向かう道中などを思いだしながら、キャンバスと絵の具と戯れています。夜空の星や、海を思っていました。

── 製作は会場の空気感や園部さんの演奏でその都度変化しましたか?

はい。ただ、音や空気はとても変化が早いです。影響されて想像したことを絵にする頃にはまた音も空気も変わっているので、いつも追いつくのが大変で、それも楽しみのひとつです。

── 作品にはどういった思いが込められていますか?

そういったその場でしか生まれない音や空気から、私が動いた痕跡が、いきものになればいいな、といつも思っています。今回は水の中を泳ぐ、竜のようないきものが立ち現れました。

── 今回、高知でのパフォーマンスという事で、何か作品に反映されていたりはしますか?

前日までの雨、当日の強風、高知の人々の温かくおおらかな雰囲気が織り込まれました。

── 活動をスタートさせてから10余年が経過していると思いますが、作品のテーマやモチーフ、自身のマインドの変化はありますか?

あります。
長い間、憧れからオオカミやゾウなど遠く離れた実在する動物などを描いていましたが、島へ移住して自然から受け取るものを感じ取ると、目に見えないいきものを描くようになりました。それが生きていく上で、とても重要だと気付いたからです。

── 高知県には展示で来られたことがあると思いますが空気感や雰囲気はいかがですか?今住まわれている奄美とはまた違ったローカル感があると思います。

そうですね。
いつも活気があって、人々の器量の良さが印象的です。自然も食文化も豊かで、この場所だったら大丈夫、という安心感があります。

── 当日のライブを見て頂いた高知のお客様にコメントを頂けますか?

見に来てくださってありがとうございました!
絵や音や食べるもの、すべて体に入っていけるものです。皆さんが感じ取った動きがエネルギーとなってキャンバスに届きます。だから、みんなで描いた絵だと感じています。

ジーンズファクトリー所蔵 作品紹介

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